【5分でわかる】本要約ブログ

月間10冊の本を読む20代サラリーマンが、本を要約します。

【いいからこの本を読め!】ビルゲイツ絶賛!あなたはチンパンジーより世界を正しく見れますか!?

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こんにちは!

やすぽんたです!

 

さて、本日も忙しいビジネスマン、学生の方々に読んでいただきたい本を要約して紹介して参ります。

 

・時間がないから要点だけ掴みたい
・買って失敗したくないから内容をちょっと見たい 

 

この要約記事をご活用いただければ幸いです。

 

 さて本日ご紹介するのは、

「FACT FULNESS(ファクトフルネス)」著者:ハンス・ロスリング

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皆さんもこの本をご存知の方は多いのではないでしょうか?
発行部数は全世界でなんと200万部以上と言う大大大ベストセラーです。
ビル・ゲイツもこの本を絶賛し、大卒の希望者全員にプレゼントしたという名著です。
 
本書は約400ページに渡る大作ですので、3,000字の縛りを取って、しっかりと要約していきます!
 

世界はあなたが思うほど悪くない?

本書の結論は、「世界はあなたが思うほど悪くない」ということです。
言い方を変えれば、「ほとんどの人は世界を正しく見れていないということです。
 
本書では導入部分に13の質問が設けられていますので、いくつか抜粋します。
◆世界を正しく見るための13の質問

(1)「現在低所得国に暮らす女子の何割が初等教育を終了するか?」
    A:20% |B:40%|C:60%

(3)「世界の人口のうち、極度の貧困にある人は過去20年でどうなった?」
    A:約2倍になった|B:あまり変わっていない|C:半分になった

(4)「現在世界の平均寿命はおよそ何歳か?」
    A:50歳|B:60歳|C:70歳

(7)「自然災害で毎年亡くなる人の数は過去100年でどう変化したか?」
    A:2倍以上になった|B:あまり変わっていない|C:半分以下になった

(9)「世界中の1歳児で、予防接種を受けている子供はどのくらいいるか?」
    A:20%|B:50%|C:80%

(11)「1996年にはトラ・ジャイアントパンダ・クロサイは絶滅危惧種に指定されていたが、この3つのうち、当時よりも絶滅の危機にある動物はいくつか?」
    A:2つ|B:1つ|C:ゼロ

 

さて、答えは固まったでしょうか?

答えは、以下の通りです。

(1)C

(3)C

(4)C

(7)C

(9)C

(11)C

皆さんが思うより「世界は悪くない」と思いませんでしたか?

 

著者が世界各国で同じ質問をしたところ、特に(3)の問題の正答率はなんと7%だったそうです。

医学生や投資銀行のエリート、グローバル企業の社員、ノーベル賞受賞者などいわゆる高学歴と言われる人であってもこの設問はほとんど間違えてしまったようです。

 

単純に「知らなかった」という人がほとんどであれば、3択なので33%に近づくはずだと思いませんか??

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人々はドラマチックな世界の見方をしすぎている?

「世界は災害や戦争でどんどん物騒になっている」

「貧富の差は開いていくばかりだ」

「天然資源はもうすぐ尽きてしまう」

人々はこのような先入観を持ってしまっていると述べています。

 

これは人間が持っている本能によるものです。

①瞬時に何かを判断する本能
②ドラマチックな物語に耳を傾ける本能

 このような本能が、人々の世界に対しての見方を誤らせてしまっていて、

「世界はどんどん悪くなっている」というイメージを持ってしまっているのです。 

実際は人々が思うより、世界はどんどん好転しているのです。

 

本書では人々が陥りがちな10の本能と、それぞれの本能に対する「ファクトフルネス」という習慣を述べています。

 

全てが重要ですが、その中から私がより重要だと思うトピック3つを抜粋していきます。

 

「ファクトフルネス」を取り入れて世界を正しく判断できるようになりましょう。

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第一の本能:「分断本能」~世界は分断されているという思い込み~

「先進国」である日本に住んでいる私たちは、「途上国」に住んでいる人の大半が貧しい生活を送っていると思い込んでいます。

しかし、現実はそんなことはありません。

 

本書では、1日あたりの世帯所得に基づいて以下の4つに世界の人口を分けています。

◆世界人口70億人の4つのレベル

レベル1:1日あたりの世帯所得2ドル(低所得国)
     人口:10億人 移動手段:徒歩

レベル2:1日あたりの世帯所得4ドル(中所得国)
     人口:30億人 移動手段:自転車

レベル3:1日あたりの世帯所得16ドル(中所得国)
     人口:20億人 移動手段:バイク

レベル4:1日あたりの世帯所得32ドル以上
     人口:10億人 移動手段:自動車

 

日本が属する「先進国」はレベル4、「途上国」はレベル1でそれぞれ10億人です。

レベル2以上の中所得国〜高所得国を合わせると約90%で、そのほとんどは貧しくない生活を送ることができています。

 

このように、人間は世界を「先進国」「途上国」「二項対立」を本能で求めてしまいます。

実際には、世界の大半は中間にいるのです。

 

「分断本能」に対するファクトフルネス

「分断本能」対するファクトフルネは以下の3つです。

①「平均の比較」に注意すること
②「極端な数字の比較」に注意すること
③「上からの景色」であることを思い出すこと

 

①「平均の比較」に注意すること

「平均」は情報を一目で理解するにはとても便利です。

しかし、「平均」を作っているそれぞれの項目の「分布」まで注目することが重要です。

 

あるクラスの数学の平均点を男女で考えてみましょう。

男子の平均点:80点、女子の平均点:70点

①男子の平均点80点
②女子の平均点70点

このような事実があった場合、男子は女子よりも数学が優れていると思ってしまいませんか?

では、極めて単純に下記のように分布にしてみましょう。

①男子の平均点80点(90点:33%|80点:33%|70点:33%
②女子の平均点70点(80点:33%|80点:33%|60点:33%)

こう見ると2つのグループ(男子|女子)の66%は重なり合っていることが分かります。

 

このように、「平均の比較」は2つのグループの間に大きな「分断」を生んでしまいます。

「平均」を作っているそれぞれの項目の「分布」まで注目し、「重なり」を正確に捉えるようにしましょう。

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②「極端な数字の比較」に注意すること

ブラジルでは10%の裕福な人が国全体の所得の41%を得ています。

メディアはこの数字をスラム街の風景を写しながら報道を繰り返しているようです。

ブラジルという国は貧富の差が激しく、あまりにも不公平だと思いませんか?

 

しかし、実際はブラジル国民の大半がレベル3の生活を送っており、

「分断」はされておらず、大半の人が真ん中にいるのです。

 

③「上からの景色」であることを思い出すこと

レベル4の生活を送っている日本人からすれば、レベル1〜レベル3の生活を送る人々は同じように貧しく見えてしまっていると述べています。

しかし、レベル1〜レベル3の違いは非常に大きく、レベル1〜レベル3にかけて、

所得が2倍、4倍と増えていくのです。

 

それによりどれだけ生活の質が向上するのか、

高いところから低いところはどうしても正確に見ることは難しいですが、

「上からの景色」であることを忘れないようにしましょう。

 

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第二の本能:「ネガティブ本能」~世界はどんどん悪くなっているという思い込み~

報道を見ていると、各地で起こっている自然災害やテロ、地球温暖化などが連日報道され、逆に「改善した」「進歩した」という報道を滅多に見ないため、一見すると世界はどんどん悪くなっているという認識を抱きがちです。

 

本書では、人々は「ポジティブ」な面より「ネガティブ」な面をより注目してしまうと述べています。

みなさんお気付きの通り、世界は確実に良くなっているのです。

 

それでは、世界は確実に良くなっているという指標をいくつか抜粋します。

◆世界は確実に良くなっている

レベル1で暮らす人々の割合:1997年29%→2017年9%(ー20%)

世界の平均寿命:1973年60歳→現在70歳(+10歳)

災害による死者数(10年間平均):
1930年代973千人→2010年代72千人(ー901千人)

女子教育(初等教育):1970年65%→2015年90%(+25%)

いかがでしょうか?

これを見るだけでも、悪いことは減り続け、良いことは増え続けていのです。

 

「ネガティブ本能」に対するファクトフルネス 

「ネガティブ本能」対するファクトフルネは以下の5つです。

①「悪い」と「良くなっている」は両立する
②良い出来事はニュースになりにくいことを知る
③ゆっくりとした進歩はニュースになりにくいことを知る
④悪いニュースが増えても、悪い出来事が増えたとは限らない
⑤美化された過去に気をつける
 
①「悪い」と「良くなっている」は両立する

上記にあげたように、確実に世界は「良くなっている」のですが、

同時に現在流行しているコロナウイルスなどの感染症や、地球温暖化など「悪い」状況も同時に進行しています。

 

世界の状況を正しく理解するために「悪い」「良くなっている」両立することを頭の中に留めておきましょう。

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②良い出来事はニュースになりにくいことを知る
③ゆっくりとした進歩はニュースになりにくことを知る

なんども述べているように、人々は「ネガティブ」で「ドラマチック」な情報に注目しがちです。

メディアなどは人々の本能を知っており、より人々の注目を集めるために悪いニュースを中心に報道していきます。

 

「悪いニュースは広まりやすい」と心得て、「同じくらい良いニュースがある」ということを忘れずに過ごしていきましょう。

 

④悪いニュースが増えても、悪い出来事は増えたとは限らない 

インターネットの発達により多くのニュースが届きやすくなりました。

「悪いニュースは広まりやすい」ことに拍車をかけるように世界中へ広まりやすくなったと本書では述べています。

 

世界が悪くなったのではなく、監視の目がより届くようになったかもしれないという考え方を身につけるようにしましょう。

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⑤美化された過去に気をつける

これまでの歴史の中で起きてしまった悲惨な事件や事故を美化せず、

「そんな過去もあったのか」と受け入れることで、この時代を生きていることがどれほど恵まれているかをより感じることができます。

 

第七の本能:「宿命本能」~「全てはあらかじめ決まっている」という思い込み~

人々は、持って生まれた宿命によって、人や国や宗教や文化の行方が決まってしまうと思い込んでいると本書では述べています。

 

例えば、アフリカの各国がヨーロッパ各国に追いつけると考えている人はどのくらいいるのでしょうか。

ほとんどの人は、アフリカの各国は紛争が絶えず、貧しい暮らしがずっと続くという予想をしているのではないのでしょうか。

 

50年前にはアジアもアフリカと同じような運命を辿るだろうと思われていました。

しかし、現在のアジアの状況はいかがでしょうか。

中国や、東南アジア各国、インドなど、経済大国に名を連ねています。

 

人や国や宗教や文化が変わらないように見えるのは、「変化がゆっくりと少しづつ起きているからだ」と気づくことから始めましょう。

1年1年の変化は小さくとも、数十年単位で見ると大きな改善になっているのです。

 

「宿命本能」に対するファクトフルネス

「宿命本能」に対するファクトフルネは以下の4つです。

①小さな進歩を追いかけること
②知識をアップデートすること
③おじいさんやおばあさんに話を聞くこと
④文化が変わった例を集めること
 
①小さな進歩を追いかけること

毎年1%の経済成長では、小さな変化でしかないと感じていても、

それが70年というスパンで見たら、倍の経済成長を果たしています。

ゆっくりとした変化でも、常に前に進んでいることを肝に銘じましょう。

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②知識をアップデートすること

数学や、物理、芸術、スポーツなど、一度得た知識は自分の宝となります。

しかし、社会科学の知識には「賞味期限」があるのです。

テクノロジー、国、文化、宗教など、至る所で刻々と変わり続けています。

 

「一度得た知識は、一生使える」という認識を捨て、日々知識の更新をすることで世界を正しく見れるようになるのです。

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③おじいさんやおばあさんに話を聞くこと

「価値観なんてそんなに変わらないよ」という読者の方がいらっしゃったら、

ぜひおじいさんやおばあさん、親御さん、読者の方が歳を重ねてらっしゃるのであれば子供さん、お孫さんの価値観とご自身の価値観を比べてみましょう。

お金の使い方や、大事にしている考え方などが絶対に違うと思います。

たった3世代間でも時代の大きな変化に、身をもって気づくことができるでしょう。

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④文化が変わった例を集めること

「この国はこの文化だから」とか、「あの国はああいう文化だから」とあたかも文化は固定されたものだと思っていませんか?

 

1996年に、同性婚を支持するアメリカ人は27%でしたが、現在は72%を超えています。

 

日本でも渋谷区や世田谷区で同性パートナーシップ制度が導入されたり、

同性婚を支持する人は全世界で増えています。

 

このような文化が変わる潮目に私達は直面していますが、

少しずつ少しずつ変わっていく物事にはどうしても気が付きにくいのです。

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さて、今回ご紹介したのは「FACT FULNESS」でした。

Kindle版での購入はコチラから!

 
今まで読んできた本の中で、一番感銘を受けた本でした。
受験勉強から大学での勉学、就職と、人並みに勉強をして来たつもりでしたが、
世界のことをなんとなく知っている気になって、「正しく理解」していませんでした。
 
本記事では、人々が思い込んでしまっている10の本能「ファクトフルネス」のうち、3つしかご紹介しておりませんが、一冊読み終わる頃にはご自身の価値観や思い込みに変化が起きるはずです。
 
ぜひ世界を正しく見る習慣を本書を通じて見ていきましょう。
 
では、また!
 
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