【炎上とは?】日本人はなぜ炎上した人を許せないのか解説!
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こんにちは!
やすぽんたです!
さて本日は、
なぜ炎上が起こるのか?
なぜ日本人は炎上した人を許せないのか?
に読んでいただきたい本を要約して紹介して参ります。
・買って失敗したくないから内容をちょっと見たい
この要約記事をご活用いただければ幸いです。
さて本日ご紹介するのは、
「人は、なぜ他人を許せないのか?」著者:中野信子
ワイドショーなどで、芸能人の不祥事やスキャンダルなどが報道されるたびに、心無いコメントや言葉で「炎上」するということは日常茶飯事です。
インターネットが発達した現在では、TVだけでなくSNS上の発言や動画サイトへアップロードされた動画なども瞬く間に広がるようになり、「炎上」は芸能人だけのものではなく、一般人の我々にも降りかかる可能性が増えました。
では、人々はどのような思考で心無いコメントをしているのか。
今は、「炎上」を周りから見ている方々でも、誰しも「炎上」に参加してしまうようになる可能性を秘めていると著者は述べています。
その理由と「炎上」に参加しないようになる方法について本書はが分かりやすく解説しているので、早速見ていきましょう!
誰もが炎上を起こす可能性のある「正義中毒」
「炎上」しているSNSや動画サイトのコメント欄を見ていると、あまりにも行き過ぎたコメントが多く見受けられます。
人は他人に「正義の制裁」を与えることで、快楽物質であるドーパミンが放出されます。
その快感が忘れられず、日々「正義の制裁」を加える対象を探してしまうのです。
本書では、そのような人々を「正義中毒」と呼んでいます。
「正義中毒」の陥った人々は、多数派に流れて少数派へ攻撃をすることが正しいことだと思い込んでしまい、自分自身で「考えること」をやめてしまうようになります。
人はなぜ炎上した人を許せないのか
人間の脳には、自分と違う他人を「許せない」仕組みが4点あります。
(1)人間の脳は「対立」するようにできていること
(2)脳の手抜きにより「内集団バイアス」を持ってしまうこと
(3)「脳は賢くなりすぎない」ようにできていること
(4)「正義中毒」による快楽物質のドーパミンを放出してしまうこと
(1)人間の脳は「対立」するようにできていること
人間の脳は、そもそも自分と異なるものを「許せない」ようにできています。
その脳の仕組みを理解し、受け入れないと、自分が多数派に立ったと思い込んでいるとき、少数派を攻撃してしまいがちになってしまうのです。
(2)脳の手抜きにより「内集団バイアス」を持ってしまうこと
さらに、自分が所属している集団内のメンバーを集団外のメンバーと比べて良いと感じる「内集団バイアス」を持っています。
例えば、自分が応援しているチーム以外がミスや負けた時、喜ぶ人たちです。
集団の内・外で明確に分けてしまえば、「考える」「推量する」というプロセスを排除できるので、脳がかかる労力が少なくなるのです。
そのため、深く考えずに自分とは違う集団である少数派に対して心無い発言やコメントが出来てしまうのです。
(3)脳は「賢くなりすぎない」ようにできていること
人間が人間らしくあり続けるために、脳は「賢くなりすぎない」ようにできています。
一見、悪いように受け取ってしまう言葉ですが、「賢くなりすぎると」人間らしくなくなってしまうのです。
以下の例をご覧ください。
②一度見たもの、学んだことを絶対忘れない
(4)「正義中毒」により快楽物質のドーパミンを放出してしまうこと
ここまで述べてきたように人間は、自分の属している集団以外を攻撃するように出来ています。
「正義中毒」に陥り他人を攻撃している時、脳内では快楽物質の「ドーパミン」が分泌されています。
つまり、他人を「叩く」こと自体が快感となり、やめられなくなってしまうのです。
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日本人の「正義中毒」による炎上の対象は”少数派”
日本人は特に「みんなと違う」ということが少数派であり、良くないものとみなす傾向があります。
大きな理由として考えられることは、
「島国であり、災害リスクが高いこと」と考えられています。
災害が多い日本では、みんなで助け合って災害への予防したり、災害時には復興を目指したりという集団意識を形成する要因が大きいため、
集団の協力を拒み「みんなと違う」行動をしている人を非難してしまうようになったのです。
「正義中毒」にならないために
それでは、このような「正義中毒」にならないためにはどのような方法があるのでしょうか?
結論として、
「自分がこういう気持ちでいることを自覚すること」
です。
「メタ認知」と言われますが、自分自身を客観的に認知することが重要なのです。
「メタ認知」を使うための具体的な脳のトレーニング4点は以下の通りです。
(1)慣れていない新しい体験をすること
(2)不安定・厳しい環境に身をおくこと
(3)レッテルを貼ったり、ひとまとめにしないこと
(4)余裕を大切にすること
(1)慣れていない新しい体験をすること
「通勤ルートを変える」「降りたことのない駅周辺を散策する」など、日常と異なる行動が脳の活性化を促してくれます。
(2)不安定・厳しい環境に身をおくこと
簡単なところでは「自分が全く知識のない分野の本を読んでみる」など、自分の知識や経験が及ばない範囲に身をおくことで、自分の思考や行動パターンがどのようなものかを客観的に認識し直すことができます。
(3)レッテルを貼ったり、ひとまとめにしないこと
「内集団バイアス」でも述べたとおり、脳がかかる労力が少なくなる状態を避け、「集団外のひとりひとりの背景や思考を考慮に入れ」て判断をするようにしましょう。
(4)余裕を大切にすること
脳に適度な余裕を持たせることで、脳は活性化します。
日常的に行なっている「我慢が必要なこと」を避けるようにしましょう。
さて、今回ご紹介したのは「人は、なぜ他人を許せないのか?」でした。
SNS・動画サイトの「炎上」はどのようにして起こるのか?という問いの答えがわかりやすく述べられている本でした。
現在のコロナウイルス対応について、執拗に政府批判をしたり、外出をしている人々を過度に責め立てたり、このような状況下だからこそ自分が正しいと思い、自分とは「違う」相手を必要以上に攻撃してしまうのは人間の宿命かもしれません。
本書を読めば、人間である自分自身を深く理解でき、客観的に人々の行動を俯瞰することができます。
違いを認めて相互に理解し合える「余裕」を持ちましょう。
では、また!
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